作品情報
公開年:2020年
IMDbの評価:7.8/10
監督:Aaron Sorkin
出演者
Eddie Redmayne(Tom Hayden)
Alex Sharp(Rennie Davis)
Sacha Baron Cohen(Abbie Hoffman)
Jeremy Strong(Jerry Rubin)
John Carroll Lynch(David Dellinger)
Yahya Abdul-Mateen II(Bobby Seale)
Mark Rylance(William Kunstler)
Joseph Gordon-Levitt(Richard Schultz)
あらすじ(ネタバレ)
1968年のアメリカシカゴの民主党全国大会でベトナム戦争に抗議するためいくつかの団体が合わさり、抗議をするため、シカゴに集まったが、暴動に発展してしまい、暴動を起こした責任としてTom Hayden、Rennie Davis、Abbie Hoffman、Jerry Rubin、David Dellinger、Bobby Sealeら7人が起訴されます。その裁判についての映画でWilliam Kunstlerが弁護を行い、Richard Schultzが検察側を任命されます。
唯一の黒人のBobby Sealeは弁護人がいず、Kunstlerが弁護することも拒絶していて発言できずにいて同じブラックパンサー党のFred Hamptonに助言をもらっていました。裁判期間中にFredが何者かに暗殺され、Bobbyは理性が効かず、法廷で騒ぐと縛られ喋れなくされてしまいました。Bobbyは暴動にすら参加していないことはみんな分かっており、縛られた状況を世間に晒すのはまずいと感じ協議の結果、Bobbyは起訴が取り消されます。味方と思っていた陪審員が変更になったり、不利な状況に追い込まれる中、リンドン・ジョンソン大統領のもとで第66代司法長官を務めたRamsey Clarkが暴動が調査ののち警察側が始めたことで起訴しないことに決めていたが、大統領が代わり、見せしめのため起訴となったということごが伝えられましたが、裁判官は陪審員の前でRamsey Clarkが発言することを許しませんでした。
Tomが暴動を起こすきっかけとなるような発言が公表されてTom達は不利になり、誰が証言するか選ぶ時、Tomが証言の練習をしてしると感傷的になり、Ronnieが証言することになります。そしてRonnieが証言し、最終弁論の日となります。Tomが最終弁論で言ったのはベトナム戦争で亡くなった兵の名前の読み上げでした。裁判所にいた人達は戦没者を追悼するため立ち上がり、Richard Schultzまでもが立ち上がったのでした。その裁判ではTom達は負けてしまいましたが、その後の裁判では勝訴するのでした。
感想
ベトナム戦争を間違ってると声を上げた者が見せしめのため訴えられ、絶対に被告側を負かせたく公平な判断ができない裁判官Hoffmanと正義のため法廷侮辱罪ととられることを言っても守りたい弁護士のKunstler、リーダー気質ながらも自分は他の被告人と違うと思ってるTom、他人からは何も考えてないと思われているけど実は1番勉強していて他人を動かす力があるRonnie、被告人が正しいと分かっていながらも自分の仕事をこなしきるRichardなど1人1人の性格や信念が現れていてそれを実力のあるキャストが演じていてとても見応えがある映画でした。
政治によって裁判が左右されることは今でもあると思いますが、政治によって訴えることが決まって裁判も被告側が悪い方向に向かっていくというその時代に生きていたらTom側が正しいとはっきり言える自信もないし、Kunstlerみたいに自分が不利になってもTom達を守れるなんてすごすぎです。50年前のことだから映画として描けて前よりは良くなってるとしても気づいてないだけで今も同じようなことはあるのかな?
シカゴ7裁判はどこで見れる?
シカゴ7裁判はネットフリックスで見ることができます。