1986年にソ連のチェルノブイリで起こったチェルノブイリ原発事故について描いたドラマです。
作品情報
公開年:2019年
IMDbの評価:9.4/10
監督:Johan Renck
キャスト
Jared Harris(Valery Legasov)
Stellan Skarsgård(Boris Shcherbina)
Emily Watson(Ulana Khomyuk)
Adam Nagaitis(Vasily Ignatenko)
Jessie Buckley(Lyudmilla Ignatenko)
あらすじ(ネタバレ)
1986年4月26日午前1時23分、チェルノブイリ原子力発電所で事故が起こります。発電所の中では爆発を止めるのに尽力していて、所長は大丈夫と言い張っていましたが、作業員達は皮膚がただれ、放射能が漏れていることが懸念されました。しかし、そんなことにはなってないと言い張り、上にもそう報告し、消防士を集めて、爆発による火災の消火を続けます。しかし、遠くの場所でもかなり高いレベルの放射能が検出され、放射能が漏れ出ていることが判明します。対策チームとしてBoris Scherbinaや化学者のValery Legasovが招集されます。Borisは最初Valeryのことを全く相手にせず、上の言うことを信じますが、視察したり、Valeryの話を聞くことで徐々に信頼していきます。何もしないとさらに放射能は広がり、地球はすめなくなることがわかり、発電所の上から放水し、冷却したり、水が残っているとメルトダウンを起こすため、3人の作業員を水を抜きに行かせたり、炭坑夫に穴を掘らせたりとあらゆる方法で被害を防ごうと尽力し、そこに科学者のUlana Khmyukも加わります。また、避難区域も広げ、住民達を非難させます。その頃、爆発の時に作業していた作業員や、消火のため召集された消防士達の容態がみるみる悪化していきます。Ulanaは真実を探ろうと死の淵にいる作業員達に聞き取りを開始します。亡くなった作業員、消防士達はコーンリートに埋められ、避難区域にいる動物達も殺処分され、コンクリートに埋められます。事件の聞き取りが進み、事故の原因は出世のため、実験を成功させたかった所長のAnatoly Syatiovが夜勤帯で知識の乏しい技師が多いにもかかわらず、実験を強行し、原発自体の機能が止まるボタンを押しても止まらず、爆発し、その理由は安価な制御棒を使用していたのでそのせいで爆発を避けられなかったというものでした。ソ連は当時、原子力発電所の多くで安価な制御棒を使用していてその危険は指摘されていましたが、その事実は国により隠されていました。体裁もあり、Valeryはそのことはウィーンの報告で伏せていましたが、Ulanaにも言われ、裁判ではそのことを包み隠さず、語り、捕まってしまいます。また、原発の視察など原発の近くでの作業を余儀なくされていたBorisは余命1年ということがわかるのでした。
感想
公開当時に話題になっていてずっと見たかった作品です。チェルノブイリの事故についてはひどい原発の事故でそのことが、ソ連が崩壊する一因となったということぐらいしか知識がなく、このドラマは衝撃的でした。放射能は目に見えないのが怖く、最初想定されていた量から想像できないぐらいの放射能が漏れ出ていて作業員含め、消防士達は何も知らさせずに働いていて後に放射線の影響を受け死んでいくっていうのが怖すぎでした。あのまま放っておいたり、処理ができていなかったら地球全体が住めなくなっていたかもしれないことを考えると恐ろしいです。何か国の悪いことを言ったら殺されかねない時代にValeryは今後の国民、人類のため、正しいことを発し続けることは勇気がいることで感動しました。これほどの尽力を捧げたのに自殺してしまったのは残念です。このドラマの登場人物のほとんどは実在する人物ですが、UlanaはValeryを支えた科学者達を総括し、創作された架空のキャラクターです。映像もリアルで病院のシーンや、動物達が殺処分されていく様は目を逸らしたくなり、5話しかないのに見終わるのに2ヶ月もかかりました。電気に関する問題は後を経たず、火力だと環境を破壊し、原子力だと事故が怒ったときに悲惨なこととなり、太陽光や風力だと大きな電力を生むことができません。環境に対しては原子力は画期的ではあるけど、このドラマを見ると原子力発電の怖さを痛感しました。
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